スロットル補正は、フリーダムのオリジナル4th-SDそのもの。
燃料噴射は、今回それに合わせて新規に再調整したものです。
今回、スロットル開度補正を厳密に行ない、0-100%をほぼ実際
に合わせることで、フリーダムECUの、初期設定のスロットル開度
補正をそのまま使用(4th-SD)して燃料調整を再度実施しました。
その結果、過去のスロットル補正がいい加減であったので、出力
増量補正がスロットル実開度でかなり早く効いており、高出力時の
燃調が濃すぎたことが明確になりました。今回、スロットル補正を
きちんと合わせたことで、2速全開とアイドルはまだ濃い目ですが、
燃料噴射量のエンジン回転-バキュームでは86オリジナル比でも、
前回のスロットル補正その1(JN4TH41)比較でも、全域でかなり薄
い状態になっています。これは、当然、スロットル開度補正が効く
為で、全体にエンジン回転-バキュームマップに、エンジン回転−
スロットルマップを掛け合わせると、決して薄い訳では無いです。
今後、アイドル付近と全開付近の微調整を行なって行きます。
1、2%ずつ、燃調は触っていかないといけないようですね、5%も
一遍に触っていると間違えるよう。ちょっとコツが判ったかな?
@基本パラメータ
・一気筒排気量:397cc
・インジェクタ噴射量:235cc/min(92後期純正)
・レブリミット回転数:8100rpm
・T-VIS回転数:4650rpm(適当で良い。但し、86後期ECU、又はそのAT車の場合は、T-VISソレノイドをエンジンW/Hに接続した方が良いようだ)
・アイドル燃料カット回転数:1850rpm
・ノーマル吸気圧なまし量:0.800
・アイドル吸気圧なまし量:0.100
・噴射時間なまし量:0.800
・点火時期なまし量:0.200
・吸気圧ピッチ:50mmHg
Aフラグ類
・噴射量マップ使用フラグ:1マップ
・スロットルスピードグラフ:0スピードデンシティ=Dジェトロ)
B吸気温補正
・−20℃:1.060
・ 0℃:1.040
・ 20℃:1.000
・ 40℃:0.960
・ 60℃:0.920
・ 80℃:0.910
・ 100℃:0.900
C水温補正
・−30℃:2.000
・−10℃:1.620
・ 10℃:1.400
・ 30℃:1.250
・ 50℃:1.100
・ 70℃:1.000
・ 90℃:1.000
D始動後増量補正
・−30℃:1.800
・−10℃:1.550
・ 10℃:1.450
・ 30℃:1.350
・ 50℃:1.250
・ 70℃:1.080
・ 90℃:1.020
E-1始動後噴射時間
・−30℃:12.00
・−10℃:11.00
・ 10℃: 8.50
・ 30℃: 6.00
・ 50℃: 5.00
・ 70℃: 5.00
・ 90℃: 5.00
E-2始動時噴射時間
・スロットル開度補正 0%:1.025
・スロットル開度補正10%:1.050
・スロットル開度補正20%:1.100
・スロットル開度補正30%:0.800
・スロットル開度補正40%:0.600
・スロットル開度補正50%:0.400
・スロットル開度補正60%:0.200
・スロットル開度補正70%以上:0.000
F加減速補正
・吸気圧変化下限値:10
・吸気圧変化上限値:108
・吸気圧変化ゲイン:0.010
・スロットル開度変化下限値:6.0
・スロットル開度変化上限値:11.5
・スロットル開度変化ゲイン:0.020
・水温補正−30℃:1.500
・水温補正−10℃:1.300
・水温補正 10℃:1.180
・水温補正 30℃:1.100
・水温補正 50℃:1.050
・水温補正 70℃:1.000
・水温補正 90℃:1.000
Gアイドル安定化補正
・アイドル補正間隔:3
・アイドル補正回転数分:0.0050
・アイドル補正吸気圧分:0.100
・回転数補正500rpm:1.000
・回転数補正1000rpm:0.600
・回転数補正1500rpm:0.200
H出力増量補正
・補正開始スロットル開度:95[%]
・出力増量補正値:1.180
・スロットル全閉レベル:12.4
・スロットル全閉レベル補正値:0.5
・スロットル全開レベル:65
・アイドル接点フラグ:有り
下図のように、ログで補正を確認して、ほぼ0-100%開度に連動させた
I非同期噴射量
・非同期噴射500rpm:0.50
・上限回転数:4000rpm
・非同期噴射下限値:8.0
・非同期噴射上限値:20.0
・非同期噴射ゲイン:0.200
J点火時期関係
・アイドル点火時期:16
・出力補正時進角:2
・アイドル安定化補正:0.050
Kエコノ補正…補正係数はエクセルダウンロード参照
・エコノゾーン1回転数:2500
・エコノゾーン1吸気圧: 400
・エコノゾーン2回転数:2500
・エコノゾーン2吸気圧: 700
・エコノゾーン3回転数:5000
・エコノゾーン3吸気圧: 400
・エコノゾーン4回転数:5000
・エコノゾーン4吸気圧: 700
・前回のスロットル補正無有りJN4TH41燃料噴射の比較は以下のような感じ
・スロットル開度の実機との0−100%開度補正をきちんと行ない、出力増量補正をほとんど全開時だけに限定することで、エンジン回転−バキュームマップでの燃調は86オリジナル比だけでなく、先の燃調に対しても全域で薄めの設定になっています。
・今までは、加速増量補正まで含めると、高回転高負荷側はかなり濃すぎたと言えます。
・この状態で、山間ワインディングで10.3Km/Lを記録しました(と言っても走り方からなんから比較ベースが無いのでいい加減ですが・・)。
・スロットル補正マップ(スピードデンシティ4連スロットル;フリーダムオリジナルデータそのまま)は以下のような感じ。