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すぎる調を正する

'03.4.6.
2003年ベースデータVer1.61用 jn07base_normalの作成について。

先のYZでの全開仕様*が2速で吹けない、又、数%の登り勾配で、周りの車の流
れに乗っていると、どうも燃調が濃すぎて失火するのを是正することにある。
一応、フィードバックはOFFにして、加減速補正、出力増量補正、スロットル
開度補正マップを修正しながら、ログとフィーリングで3時間ほど修正走行。
まあ、今日のところはこんなところかなぁ。又、YZかどこかで全開は確認…。

*:全開仕様とは、先回のjn03base_normalの出力増量
補正1.100とし、フィードバックを停止したもの。


1.AE86 4A-GEの仕様…重要です

・シリンダブロック、クランク、コネクティングロッド:AE92後期オリジナル
・ピストン:AE111ノーマル(バルブリセスもそのまま)
・シリンダヘッド:AE92後期修正面研のみ
・シリンダヘッドガスケット:TRD t=0.8mm
・インテーク:AE101 4連スロットル+RS加藤インマニ+RS知多製キャブ用ファンネル改造品
・バキューム系:Freedom取説書相当仕様
・カム:インテーク272deg リフト7.2、エキゾースト264deg リフト8.1
・排気系は独立エキゾースト4−1、φ60マフラー(共に中古でメーカー不明)
・触媒有り、O2センサー純正
・スロットルセンサー:AE101純正
・バキュームセンサー:AE86純正
・ヒーターサーモスタット:AE86純正(低温開タイプではない)
・暖機後アイドル回転数1050rpm,吸気圧420mmHg付近である事がベース

2.Freedom係数設定

Freedom本体Ver:FC-03a
・WINDOWS版FCSSのVer:Ver1.61(新たに最新Verでの適合とする)
・個人での設定管理file NO.jnbase05(スロットル開度補正有りの通勤仕様)
・今回、先回のjnbase05に対して小変更を施し、エコノ補正を入れて日常仕様を確定した。
1)エコノ補正、スロットル開度補正、出力増量補正を使用
2)始動性改良を狙っていくつかの係数を触ったが、春になったせいか、かなり安定。
3)低スロットル開度域(5〜20%)の濃すぎるのはスロットル開度マップで補正できた。2速、3速の低回転からの加速もそれなりに安定。さすがに2速、3速8500rpm迄の全開の確認は次回のサーキット走行で実施する予定。

●基本パラメータ
・一気筒排気量:397cc
・インジェクタ噴射量:235cc/min(92後期純正)
・レブリミット回転数:8500rpm
・T-VIS回転数:4650rpm(使わないので適当で良い。但し、86後期ECU、又はそのAT車の場合は、T-VISソレノイドをエンジンW/Hに接続した方が良いようだ)
・アイドル燃料カット回転数:1800rpm
・ノーマル吸気圧なまし量:0.800
・アイドル吸気圧なまし量:0.500
・噴射時間なまし量:0.800
・点火時期なまし量:0.700
・吸気圧ピッチ:25mmHg(E&Eの浅原さん曰く、25mmHgピッチでは細か過ぎて学習時面倒なだけだという話もあるそうだ
・サブボード使用フラグ:1(Freedomの内部のサブボード使用時は1、FC-03は全て1 *)
*注意* FC-03では「1」とするのが基本なのですが、FC-03のプログラムでは「サブボードフラグ」は見ていない(全て回路が付いているので)ので、どちらでも問題ありません。そのため、元々FC-01でサブボードが使用されてなかった車種については、FC-03でも0のままになっている場合があります(E&Eシステム 淺原)。
水温補正吸気圧分:50mmHgから100mmHgなど、上側に対して単調増加であるように設
空燃比制御 フィードバック基本変化量(ノーマル):0.600
・   〃         〃       ステップ変化量(ノーマル):0.018
・   〃         〃            (アイドル):0.002
・   〃         〃       ステップ変化量(アイドル):0.012

@外気圧補正
・外気圧補正方式フラグ:0(0:吸気圧変換方式、主にバキュームセンサーによるスピードデンシティ方式用。後述の係数によって換算する。1:外気圧補正マップ方式、主にスロットル開度燃調方式用。スピードデンシティでも選択可能でその際、外気圧補正マップの横軸は吸気圧[mmHg]。スロットル開度方式の場合はスロットル開度[%]になるので要注意)
外気圧補正方法:補正外気圧=観測外気圧×ゲイン+切片[mmHg](その外気圧での係数を線形補完して求める)
・外気圧補正ゲイン450mmHg:1.3340
・      〃       470    :1.3090
・      〃       490    :1.2760
・      〃       510    :1.2450
・      〃       530    :1.2170
・      〃       550    :1.1900
・      〃       570    :1.1660
・      〃       590    :1.1440(ここまではいならないと思い触っていない)
・      〃       610    :1.1220
・      〃       630    :1.1020
・      〃       650    :1.0820
・      〃       670    :1.0650
・      〃       690    :1.0470
・      〃       710    :1.0290
・      〃       730    :1.0130
・      〃       750    :1.0000
・外気圧補正切片450mmHg:24.8
・     〃      470mmHg:23.2
・     〃      490mmHg:21.6
・     〃      510mmHg:20.0
・     〃      530mmHg:16.8
・     〃      550mmHg:16.8
・     〃      570mmHg:15.2
・     〃      590mmHg:13.6
・     〃      610mmHg:65.6
・     〃      630mmHg:55.7
・     〃      650mmHg:46.7
・     〃      670mmHg:36.5
・     〃      690mmHg:27.6
・     〃      710mmHg:19.4
・     〃      730mmHg:10.5
・     〃      750mmHg: 0.6
・外気圧補正マップポイント1:250(外気圧補正マップの現在吸気圧またはスロットル開度の横軸の最初の値になる。スピードデンシティ方式の場合関係無し
・              〃      2:500
・              〃      3:650
・              〃      4:750

Aフラグ類
・噴射量マップ使用フラグ:1マップ
・スロットルスピードグラフ:0スピードデンシティ=Dジェトロ)

B吸気温補正
・−20℃:1.060
・   0℃:1.030
・  20℃:1.000
・  40℃:0.960
・  60℃:0.920
・  80℃:0.910
・ 100℃:0.900

C水温補正
・−30℃:1.550
・−10℃:1.300…始動性調整しているうちにこんなのになっていたようだ
・  10℃:1.350…                  〃
・  30℃:1.080
・  50℃:1.100
・  70℃:1.000
・  90℃:1.000
基準水温:-30.0
・水温補正吸気圧分50mmHg:0.200
・    〃        100mmHg:0.240
・    〃        150mmHg:0.280
・    〃        200mmHg:0.330
・    〃        250mmHg:0.390
・    〃        300mmHg:0.460
・    〃        350mmHg:0.540
・    〃        400mmHg:0.620
・    〃        450mmHg:0.700
・    〃        500mmHg:0.800
・    〃        550mmHg:0.900
・    〃        600mmHg:0.960
・    〃        650mmHg:1.000
・    〃        700mmHg:1.020
・    〃        750mmHg:1.050
・    〃        800mmHg:1.070

D始動後増量補正
・−30℃:1.500
・−10℃:1.550
・  10℃:1.500
・  30℃:1.350
・  50℃:1.150
・  70℃:1.000
・  90℃:1.000
・基準水温:-30.0
・始動後増量補正減少量:0.010
・       〃    減少率:0.950
       〃    減少率切り換えポイント:1.05(始動後増量補正値がこの係数値を超えていたら空燃比フィードバックしない。暖機終了まで学習しないようにしているということか)
・減少間隔:3.0

E-1始動後噴射時間
・−30℃:20.00
・−10℃:15.00
・  10℃:10.00
・  30℃: 7.00
・  50℃: 5.00
・  70℃: 5.00
・  90℃: 5.00
基準水温:-30.0

F-2始動時噴射時間
・始動後スロットル開度補正0%:1.000アクセルを踏んでエンジンを掛ける際の噴射時間調整用)
・           〃         10%:1.000
・           〃         20%:0.900
・           〃         30%:0.850
・           〃         40%:0.800
・           〃         50%:0.750
・           〃         60%:0.700
・           〃     70%以上:0.000(プラグがかぶった時用に0にするのが慣わしか?

G加減速補正
・吸気圧変化下限値:8
・吸気圧変化上限値:120
・吸気圧変化ゲイン0.007
・スロットル開度変化下限値1.5
・スロットル開度変化上限値:11.5
スロットル開度変化ゲイン:0.020
・加減速補正減少割合:0.010
・水温補正−30℃:1.500
・水温補正−10℃:1.300
・水温補正  10℃:1.180
・水温補正  30℃:1.100
・水温補正  50℃:1.025
・水温補正  70℃:1.000
・水温補正  90℃:1.000

Hアイドル安定化補正
・アイドル補正間隔:2
・アイドル補正回転数分:0.0040
・アイドル補正吸気圧分:0.008
・回転数補正500rpm:0.600
・回転数補正1000rpm:0.400
・回転数補正1500rpm:0.300

Iスロットル開度関係
・補正開始スロットル開度:65[%]
・出力増量補正値:1.050…燃料マップを全体に濃くしたので
・スロットル全閉レベル:12.7
・スロットル全閉レベル補正値:0.5
・スロットル全開レベル:63.0(ログ上のアクセル全開で102.6になっている)
・アイドル接点フラグ:有り
・アイドルON開度:0.4
・アイドルOFF開度:1.4(アイドルON+1degとした)

J非同期噴射量
・非同期噴射500rpm:0.50
・上限回転数:4000rpm
・非同期噴射下限値:5.0
・非同期噴射上限値:13.0
・非同期噴射ゲイン:0.200

K点火時期関係
・アイドル点火時期:21(ラフアイドル安定の為、又進めた)
・出力補正時進角:2
・アイドル安定化補正:0.040
・エアコン負荷進角:4
・燃料カット復帰時遅角補正量:1
・       〃          復帰量:1

3.Freedomの点火時期設定、噴射量マップ、スロットル開度マップ
@点火時期の表

A燃料噴射マップの表(FREEDOMの係数の1万倍で表示しています)
・先回、高回転側のエンド付近をかなり濃くしたが、濃すぎて回らないので元に戻し、その代わり700mmHg以上の5000〜7500rpmを若干濃くした。

Bスロットル開度補正マップ(FREEDOMの係数の1万倍で表示しています)
・黄色い所が今回、低スロットル開度での低負荷一定走行及び緩加速での燃調濃過ぎるのを調整した主要な箇所。

Cエコノ補正マップ(FREEDOMの係数の1千倍で表示しています)


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