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MSDを着したらローラVANになった?

'03.4.19.
追記'03.10.19.

注意:後述するが、どうもAE86純正ECUでは、MSD 6Aだけではエンジンは掛からないようである。 FREEDOM ECUではそのまま掛かる。
MSD IGNITION:Multi Spark Discharge Ignition?を装着した。型式は6A。フリーダムECUを使用しているので、点火リミッタ-装備の6AL は不要であったので。
・しかし、購入したのは良いが、届いた物体を見て困ってしまった。デカイの だった・・。
・どこへ付けるべきか、悩んで2週間手につかず、そのままにしていたが、重い腰を上げて、何処かに付けようと午後から本格的に考えた(と言っても15分だ が・・)。
・まず、MSDはCDIなのか?も知らずに買っている私は怖いもの知らずだった。
・とにかくどこかに付ければ良い。そう思ってエンジンルームを眺めると(鼻から室内搭載は考えていない)、思い付いた順番に書くと、以下のようだった、
@タワーバーに、ひっくり返して車両左側の方に吊る。
A同上、ヘッドの上に吊るす。
Bファンシュラウドの裏側、エアコンコンプレッサープーリーの前辺りにタイラップで留める。
Cバッテリーの前、左ヘッドランプの後に置く。


各案についての考察。
@案
・サーモバンテージを巻くも、本当にこんな装置をエキマニの上に置いても良いものなのか?
・その後、詳細を調査したところ、MSD IGNITIONは、ある程度の高音、防水性能を有すが、底面の板と本体の間に水抜き溝があるので、「ひっくり返して装着しては駄目」とあったので、この案は棄却された。
A案
・ここに付けると、点火プラグの点検のたびにMSDをどかさなくてはならないというポルシェ並の作業性に陥ると推定された。
・@案同様、逆転吊り下げはNG.
B案
・これは我ながら傑作案と思われた。まさにドンピシャで装着可能。各ワイヤーハーネスもちゃんと届く。
・しかし、留める本体が樹脂で、穴をあけてこのあまり軽くないMSD本体を支え続ける姿を想像することが、私の貧困な想像力では沸いてこなかった。
C案
・これは、当初ボンネットに干渉すると思われた。しかし、バッテリートレイとの隙間を前後で逃げ、ワイヤーの出し方を上手く処理するとボンネットが閉まる ことがわかった。
・さらに、バッテリーとゴムバンドで括り付けてしまうという悪魔の技を採用すれば、各種交換事に順調に対処できると思われた。
・よって、C案が採択された。
・早速、DIY店で2.4mのゴムバンド(これより短い物がない)で、バッテリーごと4周回して装着することになった。

・ バッテリーの横に置いた図。
・自転車かオートバイの荷造り用と思われる金具付きのゴムバンドはまあ正解だった(\290)。
・熱は問題なさそう。しかし、水は掛かる。コルベットの偉人は 斯くの如く警告しているが、私はせっかちなので、もうここに決めてしまった。
・すると、@案の、本体を逆さにしないという鉄則も、垂直だったら良いだろうと自己逃避理論に向って突き進むようになった。
・配線はコイルの±とMSDの±でなんとなく済ましてエンジンを掛けた。さすがに、KEY ONでバチッと音がしてどこからか白煙が上がる景色も脳裏に浮かばなかったわけではないが。
・で、KEY ON、何も無かったように始動、アイドル安定。
・「なんだ、全然OKじゃん。」と、一服してドライバ席に腰を降ろしていると、なんか目の前の景色がオカシイ、変、妙、な気がする。

「おおお、タコメータの針が死んでいる!」


・その後、MSDにはどうもエンジン回転の出力を取り出す専用の 端子があるようだった。
・今回のMSDは、ネットオークションで購入したのだが、その人は実はとんでもない車環境を有している方 で、早速その件をお聞きすると、
「純正のタコメータの配線を切って、MSDのタコ出力を繋ぎ直すことで復活する。」
ということだった。
・で、当然、マー フィーの法則に則ってタコメーター出力端子は上の写真のMSD搭載状態では底にあたるところにあり、全部外すしかないのであった…。
・MSD のAE86 4A-GEへの配線方法
・タコメータ用出力端子はMSDにあり(平ぎぼし端子のオス状。メスを持ってくれば刺せるようだ)。

・AE86にMSD付ける場合の詳細な配線
黒い長い鞘から出ている先に樹脂のピンクの輪がついている線
オレンジ→コイル+、黒→コイル−
赤(太)→バッテリー +、黒(太)→バッテリー −
黒い短い鞘から出ている線(イグナイタの線の先の○金具を取るかそれに螺子締結するか、溶接するか)
赤(細)→イグナイタの元コイル+に結線していた線
白(細)→イグナイタの元コイル?に結線していた線

・で、問題は、そのタコ信号出力をどこにどう繋ぐかが判らないことなんだなぁ。

・ AE86のタコメーターの配線関係をRS加藤のおやじさんに見せてもらったら、左のようなことになっていた。
・やはりイグニッションに繋がれているのだが、間にコンデンサーがあって、強いパルス信号をピックアップして処理しているのかも知れない。
・AE86のダッシュ前にはT端子と並んで、診断時のタコメーター信号を拾う単独の端子がある(−メス形状:AE86前期)。これはECUに入っているの と同じエンジン回転信号の筈で、この信号とMSDの信号が同じだとしたら、純正のタコメータの針がこれで作動するとは思えないような。
・しかし、まあ、配線関係は確認できたので、豊橋のN西さん他、友人知人を無理矢理投入し、GW期間中にはタコメーターを動かせるようにしたいものであっ た。

[重要情報]----- by Toyota Tuning World BBS
・AE86純正ECUの場合、MSD A6だけではエンジンが初爆するのみで掛からない。
・どうもイグナイターから点火確認信号(IGF)が入ってこないのが原因のようで、点火確認信号が数回連続して入力されないとコンピューターはガソリンの 噴射を停止する。よって、最初ちょっとだけエンジンがかかるがすぐに止ってしまうよう。
・TCCSのマニュアルによると、コイルに流している1時電流を遮断したときの逆起電力によりイグナイターはECUに点火確認信号を送ってる、とある。こ こを何とかごまかせるようにしないとECUは噴射を止める。
・フリーダムECUで動くのは内部で点火確認信号をチェックしていないか、またはチェックする/しないの設定があって"しない"にセットされているのか?
・これを回避するためには、MSD#8910、もしくは #8910EISを取り付けることで解消できる。8910の場合、赤と白の線にNSDと並列になるように取り付け。AE86 ECUの場合、これで動く。
・AE101、AE111 ECUの場合、上記に加えて#8910付属のダイオードをMSDの白線に入れないと動かない。
・AE92 ECUに関しては未確認。
・タコメーターに関しては、メーターを改造するか#8920を使って動かす必要がある。8910 ESIの場合、イグナイターからの+線を8910 ESIとMSDの赤線に接続し、−を88910 ESIの黒線につなぐ。
・MSDの白線は使わないのでビニールテープ等で絶縁する。
・8910 ESIのカプラー付の線をMSDの緑−紫の線に接続すれば動く。この場合のタコメーターの動作に関しては未確認。
・タコメータ不作動はタコアダプター(PN8910)を使って接続(下記URL参照)。
http://www.martelbros.com/msd/support/87.htm


・少しだけ走ってみたが、低速からアクセルを大きく開けた際の4スロ化してからの悩みの失火したような加速 の無さはかなり改善しているようだった。しかし、全体にトルクの盛り上がりに欠けている気がするが、下からトルクが出ているからかも知れない。上の方は確 認が出来ていない、まだほとんど走っていないので。
・それにしても、タコメーターの無いMT車に乗ったのは久し振りである。記憶ではカローラVAN以来ではないかしら?慣れ親しんだ車だけに、その音と振動 でもはやタコメーターなんか無くても当然まったく普通に(普通の走り方なら)運転出来るのだが、ついアイドル時やシフトダウンの瞬間にそこに目が行ってい るのが習慣というものなんでしょうね。

関係LINK先を整理しておこう。
MSD IGNITION:USA
MSD 日本で個人販売しているところ
コルベッ党党 首いちさん
横濱スーパーカークラブ


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