・薄い燃調で無理矢理通った10日間で燃焼室が心配なので、取り敢えずプラグを外して見ることにした。
・すると、どうしたことだ、プラグコードのキャップがきちんとプラグに刺さっていないような感触が手の平に(太陽を透かして見れば〜♪)。写真、手前から2番目の#2のキャップのフランジがやや上凹で、#1、#3#4は平面なのがお分かり頂けますか?触ってみると、なんとまあ、明らかにプラグコードの先の金具がプラグの頭にきちんと刺し込まれず、若干浮いているのだった。
・なんとまあ、プラグ(純正同等)は冬用にNGK熱価6番を付けていたのですが(左図の上)、NGKの86用点火プラグコードのくせに、純正プラグではややキャップの下が短くて、上の写真のフランジの剛性で先端の金具がプラグの凹凸部から抜けてしまうのであった。
・そうか!と思ったことがある。そういえば、ブリーザーパイプから伸びたホースの先はオイルキャッチタンクに行っている。そのオイルキャッチタンクのブリーザー出口から、最近なんかチリン♪チョリン♪という妙なる小さな金属音が聞こえており、またエンジン崩壊の序曲かと思っていましたが、その原因はカムカバーの間の谷間でプラグコードの先の金具とプラグの頭が当たって奏でるミュージックだったのであった・・・。
・プラグを、早速サーキット用のイリジウム(先が長い)に交換したとたん、その音は消えてしまったのでした。
で、とにかく変な車の状態は何が原因なのかを調査しなくてはならない。ポンプ交換の為に、タンクを降ろしてガソリン臭と会い見えることになるのか?
@O2センサーが断線している。それもECUに入る線だけ(簡易A/FはエキマニO2センサーから並列に配線していた)。
→O2センサーから、ECUのOx端子まで、電線を張ってテスターで導通チェックしたら、○だった。断線は無い。
AO2センサーが死んでいる(しかし簡易A/Fは作動)、スロポジ、他の補機が異常。
→ECUをフリーダムから純正Shimizu Motors ROM入りECUに交換、ダイアグノーシスチェック!点灯一発、正常。
Bフリーダムがオカシイ
→そのままShimizu Motors ROM入り純正ECUで始動。なんと普通に走る。この時点で、燃料ポンプ交換の呪縛から解放される!
→フリーダムに刺し換えると、簡易A/Fは点灯、フリーダムのモニターをしているPC画面にはO2センサー出力無し(正確には5V、リーン、のまま)。どうしてなのか?
C先の、点火プラグのコードがちゃんと刺さってなかったことで高回転で失火、フリーダムのO2フィードバック学習制御がONだったので、どんどん薄くするのにO2センサーは失火で燃料濃いと出力するので、コンピュータは困ってしまって発狂するに至ったのではないか?
→それならフリーダムを初期化しよう。まず、バッテリーの+端子解放、10秒待つ。再接続し、PCからフリーダムに、AE86純正相当データでエンジンON(実際は掛けずに、キー位置のみ)して初期設定データを送付。しかし。PCモニターでは相変わらずO2センサー出力無し(正確には5V、リーン、のまま)。???まあいいや、一回走ってみよう。エンジンを掛けて走り出す。10mで引き返す、超息付き。どーしてなのかなぁ?初期化動作を繰り返し、転送する初期データを色々変えてみるものの、さっぱり駄目。燃調濃くしても駄目。
Dうーっむ・・。はっ、そう言えばO2フィードバックをOFFにしてみたらリーン信号も行かないからマップ通りに燃調を取るのではないか?それが濃すぎるとしても、だ。
→早速、次のデータをECUに流し込み、O2フィードバック、学習機能など片端からOFFにして走り出す・・・。駄目じゃん!息付きの連続。失意の底で200mを走り、Uターンして帰ってアイドルのまま車を止めてため息をついた。佇む私のフロントスクリーンに、早春の夜の帳が下りようとしていた。スクリーンの上にはカーステレオの操作パネルの明かりと、ちらちらと光るデジタルの黄色光が映っているのであった・・・。
なんだと、デジタルの黄色い光?おおおお、それはA/F計のモニターでは。
そうなのだった、何故かPCモニターではフリーダムは相変わらずO2センサー出力を吐かない。しかし、と思い、O2フィードバック学習をONにして2速でアクセルON、OFFを10回行なったところ、息付きが軽減されてきた。おお、学習している。燃調を触る、おおおお、反映している。どーしてなのだろうか?