ッドをろして焼室を見る

'00.8.20.

 
 
・おなじみのシリンダヘッドボルト。短いのがインテーク、長いのがエキゾースト側。
AE92後期のカムカバーに塑性域締めのトルクと回転角が指示してあり、300Kgf-Cm+90°+90°が指示値です。
・ちなみに、ヘッドボルトの頭は12角のディープソケットを使用します。ディープソケットがなくても、細い9mm角のソケットと中間ジョイントがあれば回せます。要は、12mm角ソケットではジョイント部が太くてシリンダヘッドに干渉してしまいソケットがボルトの頭にしっかり刺し込めずなめてしまうのです。


・今回、外したボルトの性状を書き留めておこうと並べて見ておきました。
・オイル漏れを起こしていないのですが、このボルトの表面は経験上、いつも差異があります。何故なんでしょうね?
・排気側のボルトを緩めるのは相当トルクが要るので、長いレンチがないと年寄りは腰痛になりそうです。今回は#4の頭をなめそうになり冷や汗が出ました(^^;


・吸気側は排気側と同じように締めてある筈ですが、常に楽に緩みます。#2の残存トルクが明らかに他より低かったのがやや気になりました。


・ヘッドを降ろしました。カムを外す関係で、#1、4が上死点になっています。
・プラグを見たときの印象そのもので、常時低回転で使われていたのでしょうか、そうとうカーボンが溜まっています。堆積したカーボンが層状になってめくれています。
・今回、ピストンは社外品を組むつもり(どこにそんな金が転がっているというのだろうか?)なので、これを掃除しなくて良いことにはなりますが…。


・#2、3のピストンの様子。
・すごいですねー、#2、3はスキッシュエリア一杯にカーボンが詰まっています。とてもアルミピストンとは思えない外観です。


・降ろしたシリンダヘッドを裏返しにしてみましょう。
・#1、2の燃焼室の様子。おお、やはりスキッシュエリア一杯のカーボン(^^;
・なんかだんだんピストン上死点でピストンがヘッドを押すようなことにならんのでしょうかね〜?このまま行くとガスケットが吹きぬけるじゃあないかと心配にもなるような光景。
今回のバルブの傘の裏面にはなにやら菱形の中に8という文字のある刻印が浮き出ている。なんかたこ棒で吸い付けるときに邪魔になりそうな気がする。以前のバルブにはこんな刻印はなかったが、メーカー違いなのかしら?


・#3、4の様子。
・おお、#3は激しくカーボンが堆積。なんか新聞紙を燃やした後のようだな。
・バルブステムガイドからオイル下がりを起こしているのかな?バルブを外して見たら判るかも。


・92後期のブロックには、シリンダヘッドからのオイルリターン配管がある(左図のウエスを刺しこんであるパイプ)。
・この配管、一番最初に86に載せ換えたときはウォータポンプからの水廻りの配管と強干渉したままにしておいたが、その後、同じようにして組んでいたZAKIさんのエンジンでウォータポンプの出口配管まわりに歪が出てひびで水漏れを起こしたので、現在積んでいる2代目の92後期エンジンではめくら栓をしている。
・今回もそうするつもりだが、この21mmのパイプの元ねじがこれまたそう簡単に緩まないんだなぁ〜。21mmのめがねレンチが無いので後日誰かに借りてパイプを継いで緩めよう(なんせ、無理をするとヘルニアの腰に悪い)。


さて、クランクプーリーを外そう、と思ったら、なんとまあ、ボルトを緩めてないのに前ユーザーにフライホイールを返しているでは。このままではどうやっても緩めないので、初代92エンジンのフライホイールを保管してもらっているクーノ氏に借りてこよう。

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