リンダッドをけてみた

'01.6.16.


シリンダヘッドを外す

補機を外して、カムシャフトを外す。
さすがにスラッジのスの字も無い。
洗浄すら不要なんだが・・・・。


取り外した点火プラグ。
現在は(というか'99年秋からずっと同じモノを使用しているが)イリジウム電極の#7で、ピストン棚落ちを2回経験している。
そろそろ交換した方が良いかな、電極はピンピンなのだが、ワッシャが度重なる異常燃焼ですっかり反力が無くなってしまった。
#1、#2は煤で一杯。#3は上のヘッドカバー側に溜まったオイルがねじ山に落ちて来ているだけのように見えるが、#4以外はオイルが燃えたと考えるべき。
#4は、明らかに燃焼室側からオイルだらけ。ここからヘたったワッシャを通ってシリンダーカバーに漏れて行ったのかな?
どうもピストンがシリンダヘッドを押した勢いでガスケットからオイルが燃焼室側に漏れたようですね。全体にベトベト。


#3、4番シリンダの点火プラグ孔にオイルが溜まっている。

カムシャフトを外しヘッドボルトを緩める。
「んん?」ヘッドボルトのトルクが塑性域締め(角度法での締め)した割には簡単に緩む。
やはりピストンがシリンダヘッドに当っているのか?


ヘッドを降ろした状態。
またもや、何も変化が無い様に見えるが、この風景はいつもの隠し絵のようなもの。
どこかがオカシイからこそエンジンは振動し異常音を出す。
騙されてはいけない。


シリンダブロック側を見てみよう。向こう側が#4気筒。
ガスケットに吹きぬけた形跡は皆無。だが#3、#4シリンダにはオイルが通った跡があるがシリンダヘッドを外したからなぁ。LLC側にオイルが入っていないかどうか薬品でチェックしておけば良かった(折角検査試薬を持っているのに・・・)。
ボアスリーブを見てみると、傷は全くと言っていいほどなく、先回同様、スリーブ側面には線状痕がそのまままだ残っaAいよいよエンジンを吊り上げる
今回は単独作業なので、当然クラッチ前で切り離し、エンジン単独で持ち上げるのであるが、相変わらずクラッチシャフトをインプットシャフトベアリングから抜くのに一苦労してしまった。すぐに抜けないとどこかにボルトが残ってトいる。
しかし、特に#4シリンダの上からのオイル垂れが顕著で、大量にオイルが入って来たようだ。しかし、先に外したエキマニ、インマニからのオイルの出方を見ると、どの気筒にもオイルは入っているのは間違い無い。


向こう側が#1気筒。
どのボアスリーブも特に問題は無さそうに見える。


どこが原因か考える


シリンダヘッドの燃焼室側を見る。
やはり#3、4気筒のオイル進入量が多いようだ。
各気筒とも、カーボンの付着が多いので、間違い無くオイルが入っているようだ。
#2気筒のピストン頂部がおかしい。

良く見ると、#2ピストンが凹んでいる。
スキッシュエリア(左図の矢印の先)に大きな打痕が二つある。写真ではやや白っぽく映っているところ。
その他、よく見ると、丸で囲んだところに打痕が多数ある。
やはり、(14)で判ったスロットルボデーシャフトとスロットル板を繋ぐボルトの頭が吸い込まれて、#2シリンダ内で暴れたようだ。
ガレージに入れるときに、そういえばカンカン言っていたエンジンが静かになったから、あの時、気筒内から排出されたのだろう。すると、バルブシートにも傷が入って圧縮抜けしていたのかもしれない。圧縮比も測定しておけばよかった・・・。

シリンダヘッド燃焼室内の#2気筒を見てみる。
やはり、同じようにスキッシュエリアに大きな打痕があり、ほかにもピストン同様、多数の打痕が見える。
どうも、メタルはこれが原因で生じた2次不具合かも知れない。


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