昨年売れた本に、「地図を読めない女、話を聞かない男」
というものがある。その中に、所詮男は探し物が出来ない
という下りがある。「ないぞないぞ、と男が騒ぐと、細君
は、魔法のように目の前で探していたハサミやライターを
取り出すのだった。」そうなのだ。本当にそのような事で
あった。先日、エンジンを会社の帰りに載せたのはいいが
ふと気が付くとエンジンキーがどこにもないのである…。
どこへ行ったのか、会社から車、家の中、ゴミ箱と散々捜
したのだが、出てこない。挙句の果てに、新聞紙と一緒に
細君がゴミに出してしまったに違いないと確信するに至っ
たのであった。で、散々毒付いてしまったある日、機嫌の
悪い私の前で、細君は私のポシェットを探っていたのだが
「そんなところはもう何百回も見た、有るわけ無い。」とい
う私の声を無視して外側のポケットを探ると、どうしたこ
とだろうか!そこには、もはやこの地上から消え失せた筈
のキーホルダーが出てきたのである。「まさか・・・。」
絶句する私の痴呆顔を前に、細君は軽蔑した声でこう言っ
たのであった。「貴方の手は太すぎてポケットに入り切ら
なかったようね、この豚!」ひえ〜〜なんという失態!!
上記の写真は、鍵が無くなったので、誠君に (私はスペア
キーすら持っていなかった)、キーNO.を見付けるべくドア
を分解しキーシリンダーの打刻番号を調査頂いた痕跡です。
「Key No.2349」
これでどこで無くしてもOKだ(なんか違う気もするが…)。