・先の走行時、GPSロガーを付けていた KOBAさんのデータを頂いたので、ついでに3車の比較をしておきます。
・エリーゼのワッキー、MR-SのKOBAさん、AE86のJAYこと私の３車。KOBAさんのデータは最速のものは走行軌跡が上手く取れていなかったの で、比較的軌跡データが安定しているものを抜き出しています。
・3車の走行軌跡を比較すると、GPSロガーを貼った場所の差か、FRエンジンかMRエンジンかでの車両重心位置違いなのか、私の軌跡だけ少し南にずれて いるようです。
・下のデータグラフとも比較してみないとわかりにくいですが、ワッキーだけ、セクション1とセクション2の最高速がほぼ同じで、その加速力の差が歴然で す。
・また、KOBAさんに較べても、ワッキーがよりコーナーをデッドに攻めており、各コーナーの円旋回線に接するようにコーナー間を最短で結ぼうとしている のがより明確ですね。


・3車を比較して、特徴的なところ。
・左図のA。エリーゼのワッキーとAE86の私に対し、MR-SのKOBAさんは、後半に最高速に到達しいる。エリーゼの旋回速度の高さは群を抜いてお り、C、D、Eを見ても横Gの高いのがわかる。AE86は2コーナー手前で直線を作っており、C部の横Gは3車中最も低い。
・B部を見ても、エリーゼのトラクションの良さは歴然としており、AE86、MR-Sの車速の上がり方がどんよりしているのに対し、一直線に加速している のがわかる。
・C、D部の1コーナー、2コーナーの横Gがエリーゼは高いが、その他のコーナーの横GはAE86、MR-Sに対し、同等である。
・如何にコーナーの立ち上がりで早くアクセルを全開にできる体制を作れるかで、速度に乗れるかどうかが分かれるようだ。
・この3車の最高馬力に、そう大きな差がないことを考えると、空車重量がエリーゼ720Kg 、MR-Sが約1020Kg 、AE86が980Kg 程度である為、そのパワーウエイトレシオと重心高の差、そして腕の差で、一週40秒のコースで約4秒もの差が生じるということである。

・左図は、KOBAさんが走行前に取ったコー ス左右幅付近のGPSログ(薄いグレーの線）によるコース図に、上の3車の走行軌跡を重ねたものである。
・やはり、なんらかの原因で走行軌跡自体はコース幅を逸脱してしまうようだ。
・その原因が、GPS衛星の捕獲数なのか、山間による受信環境の悪化なのか、車の電装品による電波障害なのかは、今のことろ判然とはしていない。