ルブリアランスを調整する

'98.6.27.

・ヘッドを組み付ける。
・組み付け時オイルは\360/Lのオイルとテフロン添加材\1800。
・バルブステムオイルシールは細いドライバーにM12程度のソケットレンチの駒を通して圧入冶具とする。

・丁度こんな感じ。
・一番てっぺんのグレーのものがバルブステムシール。\260/個だが、×16個もあるので相当高い買い物(TRDのシリンダヘッドガスケット並み)。

・バルブ回りの組み付けは、バルブスプリングコンプレッサを使わない。
・道具立ては、怪人クーノが自作した点火プラグレンチ孔開けコッタピン刺し込み工具(?)を、愚息のおもちゃのブロックに突き刺す。
・強化バルブスプリングでなければこれで十分(
強化…時は腕力に自身のある方なら行けるかも)。

・こんな感じでバルブの下に駒を入れる。

・16個組んだバルブ。
・結構時間が掛かる。エッジも多いので皮手袋して作業した方が良い。3箇所も切ってしまった。

・カムシャフトを仮組み(オイル無し)してバルブクリアランスをシックネスゲージで確認する。
・バルブクリアランスの規定値は
intake 0.20±0.03
exhaust 0.25±0.03
である。

・シックネスゲージは0.01刻みでなくては駄目。エンジン用なら0.01〜1.00の組み合わせかな。

・バルブクリアランスはシックネスゲージで読む。
・既定値に対して、例えばインテーク側なら0.17〜0.23となるので、シックネスゲージを2枚重ねて用いて
0.12+0.10/0.25/0.13+0.15
という組み合わせで規定内にあるか確認する。
・その際、シックネスゲージは、カムとシムの間に入らない厚みまで確認し、その手前をクリアランスとする。そうしないと厚みのあるゲージ(例えばt0.25など)一枚がキツイからといって0.10+0.14でOKと思っていると0.10+0.18まで入ったりするので注意(単に厚いので曲がりにくいだけ)。最終はとにかく差し込めないゲージ厚まで確認すること。
・外れる場合は、バルブリフタのシムの厚さを変えて調整するか0.05程度なら家の砥石(オイルストーンじゃ無くても何も問題無)で削る。その為にもマイクロゲージであらかじめ全シムの厚みを測定しておくと良い。

排気側を上段吸気側を下段で示す。セル内の上段がバルブステム径で、下段はシム厚。
バルブステム外径の規定値は
INφ5.970〜5.985EX φ5.965〜5.980。バルブガイド内径との差はIN 0.025〜0.060限度0.080、EX 0.030〜0.065限度0.10 となっているが内径などわかる筈も無いのでそのまま組み付ける。オイル入れて組んでがたなどまるで感じないので良いと思うことにする(^^;
その点で、バルブリフタ外径やシリンダヘッド側内径差も0.021とあるが内径測定が出来ない事と、どの道組んで軽くリフタが回らないと削るしかないのでそのまま組むのみ。

φ5.968
t2.863
φ5.970
t2.972
φ5.965
t2.920
φ5.974
t2.990
φ5.965
t2.958
φ5.971
t2.918
φ5.975
t2.976
φ5.965
t2.960
φ5.970
t2.940
φ5.970
t2.973
φ5.971
t2.975
φ5.965
t2.958
φ5.973
t2.958
φ5.969
t3.066
φ5.968
t3.015
φ5.970
t3.014

バルブクリアランス調整後
規定値は
IN0.20±0.03EX0.25±0.03

0.22 0.26 0.27 0.29 0.27 0.26 0.28 0.26
0.17 0.18 0.18 0.23 0.20 0.22 0.15 0.17

・あんまり神経質にならないこかと(^^;


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