GPSロガーを使ったサーキット行解析

AE86 VERSION UP '09.11.6.

LAP+も最新バグ取り版がリリースされたようです。
さて、最大関心事である高度考慮の必要性は・・。


・ALTサーキットのGPSログを、LAP+VIEW.NETで処理した ものが左の図である。
・同走したOK氏の@部分で、衛星をいくつかロストしたことで生じたデータの飛びがあり、激しい減速が生じると共に、その後のコース全体の軌跡もおかしな ことになっているようです。


・そこで、今度は、OK氏に GPSログの位置座標と時間刻みのデータを使い、理論計算で求めた3Dラインの解析結果を詳細に見ていくことにします。
・左図は、私のAE86のALT走行軌跡で、コースに沿って出ている曲線は、

      青が加速状態の横G
      赤が減速状態の横G

を現しています。

・これを見ると、2コーナを抜けたS字コーナーの後半(登り区間)ですぐに制動を開始し たことになっている。実際は、ここはフル加速状態の区間である。それは、LAP+の前後Gを見ても同じことになっています。


・ところが、GPSログの軌跡位置座標データから拾った高さを見ると、左図のように、設 計されたコース見取り図(ALTサーキットWEBサイトに記載あ り)と比較すると、私のAE86も、OK氏のMR-Sも、実際の確からしそうなデータ(黒色)と比較すると、全然合致していませんでした。これでは、高さ を判断していないLAP+では、加減速の判断が適切に出来ないことになります。
・GPSで拾う高度は少なくとも同時に4個以上のGPS衛星の電波をキャッチしていないと精度は相対的にも困難と言われているようなので、ALTサーキッ トのような山間コースでは受信状態がやはり厳しいのでしょう。


・そこで、GPSログで拾った高度データを、 ALTホームページに載っている高さデータに合わせて、AE86の走行データを入れ替えてみました。


・上記の補正した高さデータを元に、走行軌跡 の3Dライン解析を実施してみました。
・すると、左図の青い→の位置をみると判るように、S 字後半のフル加速から制動に移る位置の不整合が修正され実際の運転に即した格好で加減速と横Gが表現できることがわかりました。
・このくらい正確に加減速が表現できれば、どこでアクセルとブレーキを踏み変えているかも十分把握できますね。

・コースに沿って出ている曲線は、

      青が加速状態の横G
      赤が減速状態の横G

を現しています。


・次に、当日ALTで同走していたMR-S3 台のデータを同時に載せてみました。
・これは、LAP+VIEWでの処理データですので、横軸が時間になっています。
・先に述べたように、ALTの衛星電波状態の悪さから、軌跡ずれが大きいことや、高度を考慮していないことなどから、左図の各データの精度はあまりよくあ りませんので、参考程度、ということになります。
・又、各車のベストタイムの出ている周回でもありません(データが暴れていないものを優先しました)。


・同様に、当日ALTを同走していた AE111、エリーゼ、お化けロードスター、アレックスのLAP+での処理データです。
・残念ながら、速すぎる?エリーゼのデータは横Gが最大2Gとか、前後Gも最大10G出ているなど、明らかにデータ異常でしたので、今回は排除していま す。
・高度を考慮できない、2D軌跡からの簡易処理ということもあり、各加速度が少し乖離した状態になってしまうのは否めませんが、横Gなどは比較的良い整合 と思います。
・出力(PS)表示も参考に出してみました。全車、AE86と同じ車両重量で計算していますので、全く参考ですが、お化けロードスターはストレート加速時 に最大400PSも出ています。大丈夫でしょうか、又、燃えませんかね(^^?
・次回、YZ東コースでは上空も開けているので、良いデータが取れ、正確な比較が出来ることを期待しています。

・やはり、データファイルを交換して互いに確認できるって、面白いですね。


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